躯体の劣化
躯体の劣化は、
木材の劣化
金属部分の劣化
が考えられます。
木材の劣化
たとえば、
2階の天井
押し入れの天井
床のシミ
などによる雨漏り被害を見つけているのであれば、ほぼ間違いなく木材が劣化しはじめています。
家というのは、
基礎
壁
柱
屋根
という「躯体(くたい)」によって、水の侵入を防いでいます。
つまり、正常な状態であれば、家屋の中で「水(水の跡)」を見つけることはありえないのです。
家の中で雨漏りを発見したということは、躯体という防御を水はすでに突破しているということになります。
ですので、
屋根裏
内壁
梁
柱
は、すでに水に侵されており、劣化が始まっています。
躯体が劣化すれば、構造が弱るということなので、地震による倒壊の可能性なども増していきます。
金属部分の劣化
「うちは鉄筋コンクリート造りだから安心だ。」と思った方。
残念ですが、コンクリートの内側から家が破壊される可能性があります。
先述したように、家屋の中で雨漏りを発見したということは、躯体をかいくぐってきているわけです。
鉄筋コンクリートは、
鉄筋(コンクリートの内側)
コンクリート
によって構成されていますが、高確率で「鉄筋」がやられています。
鉄なので水に侵されれば「サビ」が生じます。
サビなどによって内部が膨張すれば、コンクリートは簡単に内側から粉砕されることになります。